更新日:2022/7/19
ITエンジニアとして就職・転職を考えています。
しかしIT業界のsesという業務形態には闇があると聞きました。
実態はどうなのでしょうか?
今回は、上記の疑問にお答えする記事になります。
この記事を書いている僕は、
✅現在エンジニアで、約6年以上勤務
✅自社開発もやってましたが、ses経験はかなり豊富です
✅現場でも仕事しながら、プログラミング経験ない人を教えています
✅通学型プログラミングスクールで学習してました
上記の経験があります。
また、当ブログではプログラミングスクールの体験談や、プログラミング(スクールの紹介も含む)に関する記事を90記事ほど書いています。
【関連記事】
✔︎【実体験】テックキャンプ エンジニア転職に行ってみた感想 - Sun~sun~Flower's
✔︎【初心者向け】【Rails】インスタンス変数とルーティングを使いこなす - Sun~sun~Flower's
エンジニアを目指すあなたへ。
エンジニア転職やIT業界について調べていたら、ses事業があることを知り、
sesというキーワードでググろうとしたところ・・・
「ses 闇」
「ses やめとけ」
など。
『何かsesってヤバそう・・・』と思うような、検索候補キーワードを見たのではないでしょうか。
あなたも良い会社で良い仕事をしたいはず、気になってしまうのは当然です。
なので、そんなあなたの為に「sesには本当に闇が存在するのか?」について書きました。
まず回答としましては、
sesには闇が存在しますが、全てが闇というワケではありません。
上記が回答です。
どうしてなのか?僕の実体験とともに解説していきますね。
どうか最後までお付き合い願います🙇♂️
【目次】
sesとは?【業務形態を解説します】
そもそも、sesという事業形態について知りたいです。
そんなあなたのために、sesについてざっくりですが説明しますね。
sesとは、システム・エンジニアリング・サービスの略でして、自社からお客さんに技術力を提供する契約形態の一種です。(自社とはあなたが内定をもらった企業、技術力とはITの知識をもった人材つまり、あなたです)
また、sesは別の言い方をすると、「業務委託」や「準委任契約」とも呼びますね。
そして、IT業界の事業は、主に3つが存在します。
・自社開発
・受託開発
・ses
上記3つです。
それぞれの違いについて知りたい方は、以下の記事が参考になります。
ちなみにですが何故、sesという契約形態が生まれたのかと言いますと、
例えば、お客さんがプロジェクトを新しく立ち上げたとします。
ですが
自社の社員だけじゃ上手く仕事が回らないよ。
他のプロジェクトだってあるし・・・。
といった問題を抱える企業が少なからず存在します。
って時にses事業を展開する企業が、
弊社の人材を提供致しますが、いかがでしょうか?
月〜万円で提供致します。
という感じで、生まれたのがsesという業務形態です。
また、sesという業務形態は企業にとって、
・時間単位でお金がもらえる(成果報酬ではないので、仕事をやり切る必要がない)
・社員を育てる必要がない(客先に出向いているから)
と言った理由から、sesは「美味しいビジネス」でもあるようですね。
その為なのか、日本では多くのIT企業がsesをやっている、そんな感じです。
何はともあれ、sesとは
自社勤務ではなく、客先で作業する契約形態のこと
まずは、上記内容だけでも把握しておけば問題ないかと思います。
そして、このsesは色んな原因があって闇だとも言われます。
その闇だと言われる、様々な原因を今から紹介していきます。
sesの闇とは?4つ紹介
以下の通りです。
1.【違法】一人での客先常駐もある
2.客先を適当に決められる【スキルが身につかない】
3.現場がコロコロ変わる【スキルが身につかない】
4.客先が決まるまで待機する可能性あり【スキルが身につかない】
上記4つが、sesが闇だと言われる所以です。
上から順に解説していきますね。
sesの闇1:【違法】一人での客先常駐もある
【参考記事】
上記の記事も書きましたがsesは、客先に一人で常駐することがあります。
一見「普通じゃん?」と思うかもですが、実は違法です。
sesでの業務は本来、同じ会社の管理責任者から指示を仰いで作業するのが普通です。
ですから客先には、管理責任者を含めて最低2名は常駐しないといけません。
しかしながら、ここら辺は結構アバウトでして一人で客先常駐させているという会社が多いです。
僕が今勤めている会社も、僕一人で客先常駐しています。
そして、他の社員も一人で常駐している事もあってか、sesは一人での客先常駐が普通だと思ってしまいます。
また他にも客先に一人常駐することで、
①精神的に辛い
②高いスキルが求められる
③マネジメント能力が身につかない
など、こういったデメリットがあります。
sesの闇2:客先を適当に決められる【スキルが身につかない】
現場探しは基本的に、営業さんがやってくれます。
が、これはヒドいケースがありまして、自分が希望していない仕事をさせられる可能性があることです。
IT業界未経験の人なら、「自分は未経験だし、仕方ないか」と思いがち。
更には、ITとは関係ない仕事をさせられる可能性だってあります。
エンジニアなのに電話対応・書類整理など・・・。
もし、ある程度経験を積んでいるエンジニアでしたら、さすがに雑務みたいな仕事はないでしょう。
しかし、IT未経験者は雑務のような仕事をさせられる可能性があります。
エンジニアを客先に配属させる営業側としても、お客さん(顧客)を増やしたい理由だと思いますが、「この人なら何とかやってくれるだろう」と思っているかもです。
つまりIT未経験の人に関しては、
営業の裁量次第で、スキルの身につかない仕事をさせられる
十分頭に入れた方が良いですね。
sesの闇3:現場がコロコロ変わる【スキルが身につかない】
基本的に現場(客先)には、あなたがそこで働く「期間」が設けられています。
そして勿論、現場の案件が終了すると契約も終了になります。
稀に、現場の期待に沿った働きができなくて強制終了したり、人間関係で苦しみ、営業に相談して契約を切ってもらうケースもあります。
こうなるとまた、営業が次の現場を探すということになります。
恐らく、同じ会社の社員が複数いる現場でしたら新人であっても、問題ないでしょう。
しかし、ある程度経験を積んだエンジニアでも、お客の期待に沿わない場合は契約終了となるケースがあります。
さらに自社都合で急遽、現場を変えられるなんて事もありますよ。
僕も経験しましたが、結構萎えましたよ(笑)
現場がコロコロ変わることで、
・人間関係がリセットされる
・スキルが身につきにくい
と言ったデメリットがあります。
sesの闇4:客先が決まるまで待機する可能性あり【スキルが身につかない】
これは実際に僕が体験した話です。
2022年6月に入社した会社でしたが、6月はずっと家で待機でした。(営業が現場を探していた為)
家では、会社の指示通り、動画学習しつつ学んだことをレポートに書くという1ヶ月・・・。
幸いにも僕は現場が決まり、7月から1ヶ月だけでしたが仕事をすることが出来ました。
しかし僕と同じタイミングで入社した人は、現場が決まらずに約2ヶ月以上、ずっと家で待機という状態でした。
ちょうどコロナ禍だったので、市場が逆転してしまったという理由もありますけどね。
この待機期間は、
・給料は普通の6割しか貰えない
・スキルが身につかない
こんな感じで、不安な期間を過ごすことがあります。
ses事業しかない会社でしたら、現場が決まるまで恐らく「待機」です。
sesに行きたくない。どうすれば良い?
上記4つから、sesの闇を知ったあなたは、
うわ・・・、sesをやっている会社にいきたくねぇ・・・
と、思ったかも知れません。
こういったsesの会社に行かない為の対策は、
・自社開発もしくは受託開発をしている企業に行く
・大手で、ses事業も展開している企業
しかし、自社開発や受託開発をやっている会社は全国的に見て、中々見つからないのが現状です。
僕も探していましたが、少ないなぁという印象。
でも、東京は多いです(笑)
なので、どうしても自社開発や受託開発の企業に行きたいなら、
上京する
気持ちがあれば、オッケーです。
【自社開発企業に行くための参考記事】
【最後に】sesって闇しかないの?
今回はsesの闇について記事を書きました。
でもsesって本当に闇しかないの?
こういった疑問もあるので、お答えします。
答えはNoですね。
冒頭でも紹介しましたが・・・、
全てのses企業が闇というワケではありません。
僕はses経験が豊富ですが、シンドいところ(闇)があり辛いなぁと感じた時がありました。
でも、それだけではなかったです。
・sesの立場でも、育てようとする客先(社員)がいらっしゃった
・色んな客先で働くので、交流関係が広がった
・現場が嫌だった時、場所を変えてもらった(自社開発企業だと出来ません)
・IT初心者は、内定を勝ち取りやすい
・メンタルが強くなる(笑)
上記のようなメリットもあります。
つまり、sesも捨てたものじゃありません。
IT初心者のあなたでしたら、内定をとりやすいsesでスキルを磨き、自社開発の企業に転職という選択も出来ますよ。
スキルさえ付ければ、後は自由に人生を選択できるのがITのエンジニアですからね。
しかしエンジニアとは、スキルが身につけば食うに困らない印象がありますが、僕がこの記事で紹介したようにシンドい部分もあります。
仕事が出来るようになるまでが難しいと思いますが、逆にスキルが身についてしまえば、食うに困らないのもまた事実です。
実は、転職経験豊富な僕ですが、転職サービスに登録しています。
そして、ありがたい事にサービスを通じて、転職スカウトがたまに来ますので、スキルを持つことの大切さを実感しています。
なので、あなたもこれからはエンジニアの暗い部分よりも是非、明るい部分(将来性)に着目しつつ、行動してみてはいかがでしょうか。
エンジニアになるために、以下の行動が重要であると感じます。
・転職エージェントに相談する
・TwitterなどのSNSを利用して、エンジニアとの交流を深める(ブランディング)
・企業での面接で、事業内容を質問する
などなど、あなたが出来ることはたくさんあります。
特にTwitterは、IT関連の事をほぼ毎日呟いていると、Twitterを通じて企業からスカウトも来ますよ(僕が体験済み)
是非行動して、あなたの理想の職場を探してみてはいかがでしょうか。
記事は以上です、ありがとうございました!