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【ブックレビュー】屍人荘の殺人〜前代未聞のクローズド・サークル〜

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こんにちは。当ページにアクセスしてくださり、ありがとうございます。

本の紹介記事になります。 その本の名前は・・・

 

屍人荘の殺人 

著者:今村昌弘(いまむら まさひろ)さん 

発行所:株式会社 東京創元社

分類:人文・思想・社会

目次

 

1.著者の紹介

著者の今村昌弘さんは、『屍人荘の殺人』を2017年に出版、第27回鮎川哲也賞を受賞してデビューした小説家です。

 

また同作として、『このミステリーがすごい!2018年版<週刊文春>、2017年ミステリー・ベスト10、『2018本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞。

 

また、「屍人荘の殺人」の続編として『魔眼の匣(はこ)の殺人』も出版されています。

 

著者は幼年期の頃から、絵本を繰り返し読み、そして小学生・中学生となると本格的に「読書」に取り組むようになりました。

 

特にシリーズ系の本はとても好きだった様でして。(ズッコケ三人組や陰陽師など)しかし、テレビゲーム・漫画は親に禁止されていました。

 

この様にやがて「本を読む」ことに抵抗のない人間に育った今村さんは、本屋さんに行っても自然と小説を買うように。

 

中でも、SFやライトノベルはよく読んでいたそうです。(具体的には、『ブギーポップは笑わない』、『キノの旅』『イリアの空、UFOの夏』など)

 

そして『屍人荘の殺人』を書くのに、ある「特殊な設定」を思いつき、躊躇せずに書けたとされる、吸血殲鬼ヴェドゴニア』という本にも出会います。(今村さんが『屍人荘の殺人』を書き、振り返ってのち気づいたみたいです。)

 

大学・社会人を経て、小説をたくさん読んだ経験もあってか働きながらも気晴らしのため、小説を書くようになりました。

 

やがて「何かを作って人を楽しませる」ことが好きだと気づくようになり、小説を書いては投稿を繰り返すうち、やがて向上心が芽生え、仕事を辞めてまで、ひたすらに書く生活を送る決心を固めました。

 

当時、この今村さんでさえ「ミステリー」というジャンルは何だろう?という漠然な疑問はあったようです。

 

これがミステリー小説を書くきっかけになりました。

 

そこから創作の基本を押さえるためにミステリー小説に絞って100冊を読み、試行錯誤しながらミステリー小説を書くうち、やがてオーソドックスなことで勝負しようと考え、クローズドサークルも取り入れた、「屍人荘の殺人」を執筆しました。 

 

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2.あらすじ

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大学生でミステリ愛好会の主人公(葉村 譲)は、その愛好会会長または「名探偵」と知られる、明智恭介と共に、突如現れた謎多き探偵美女・剣先比留子に映像研究部の夏合宿のお誘いを受ける。

 

しかしどうやらその合宿は『曰くつき』の様で・・・。

 

そして、合宿先となる「紫湛荘」を訪れるが、合宿初日から、恐らくどんな読者さんでも予想だに出来ないであろう「事態」に遭遇し、立てこもりを余儀なくされてしまいます。

 

さらにその状況下で起きた、殺人事件。

 

この極限状態の中で、探偵たちが知恵と様々な偶然から謎を解き明かしていく。

 

しかし、この殺人事件もこれから待ち受ける『悲劇』の幕開けに過ぎず・・・。

 

さらなる極限と絶望の淵に落とされた、探偵たちとその合宿の参加者たち。

 

果たして、無事に生きて「紫湛荘」を出られるのでしょうか。

 

ミステリランキング4冠を達成した、ミステリー小説です。

 

3.この本の魅力

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私がこの本を読んだきっかけになりますが、あるテレビ番組で神木隆之介さんが出演していて、映画『屍人荘の殺人』の告知をしていました。

 

俳優の中でも有名な方が映画に出演すると聞くと、その映画のタイトルが自然と頭の中に残るものですね。

 

「何とか荘の殺人」って感じで頭に入っていましたので、本屋に行くとそのような感じのタイトルの本を見つけました。もちろん購入です。

 

それが、『屍人荘の殺人』です。 しかし上記で紹介しましたが、「ミステリー小説」です。

 

ミステリー系ってあまり興味ないなぁ・・・

 

私もその一人でした、過去にミステリー系小説を購入したことはありません。

 

それくらい興味がなかったです。

 

ですが、読んでみると、冒頭から主人公たちが「曰く付きの合宿に参加する」ことから読者さんの気を引くことで始まって、そして合宿の初日夜からまさかの予想だにしない出来事が起こり・・・。

 

この予想だにしない出来事が私にとって、読書スピードを上げる「きっかけ」になってくれました。

 

小説にはこういう「どんでん返し」的な要素も、読者の心を盛り上げるためには必要なストーリーだと感心しながら、読み進めていきました。

 

いざ読み終わってみて、意外と本を読みはじめると夢中で読めるものでしたね。

 

やはり、面白いと評判の小説はどんなジャンルでも良いから手にとって読んでみるべきだと、そう思わされた一冊です。

 

もしミステリー小説を読んでみようと思うなら、この本から読んでみるのも良いですね。

 

4冠を達成した受賞作ですし、つまりみんなに認められた作品である証明ですので。

 

これを皮切りに、徐々にミステリー小説も読み始めて行こうかと思います。

 

この小説は続きがありまして、魔眼の匣の殺人』が続編ですので、こちらも読んでみたいと思います。 ※匣→「はこ」と呼びます。難しい漢字です。

 

4.まとめ

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ミステリー系ってあまり興味ないなぁ・・・

 

って思う読者さんも、この小説は実写映画化されます(2019年12月13日(金)公開)し、且つ数々の賞も受賞した本です。

 

書店も今でしたら、お店の一番前くらいに置かれてる本ですので、ぜひ手にとって読んでみてはいかがでしょうか。

 

また、映画を見てから読む方法も良いですね

 

2016年に放映された、社会現象にもなった「君の名は。」ですが、私は映画を見にいってから、小説を読んでみました。

 

風景や人物像が、映画を見たおかげがあってか、イメージが大変しやすかったです。(その分映画のお金がかかってしまいましたが)

 

小説を読むことが苦手って方も、まずは映画を見てから読んでみると内容が頭に入りやすいので、オススメです。

 

「読書」を趣味にしたいなら、いいきっかけになるのではと思います。

参考になれば、幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。