こんにちは。当ページにアクセスしてくださり、ありがとうございます。
本の紹介記事になります。タイトルは、
魔眼の匣の殺人
著者名:今村昌弘さん
発行所:株式会社 東京創元社
分類:ミステリー
「屍人荘の殺人」(著:今村昌弘さんで、こちらもミステリー小説)の続編になります。
そう言えば去年(2019年)、実写映画化されましたね。(神木隆之介さんが主演でした)
それに続く物語です。
尚、「屍人荘の殺人」も読みましたので、良ければ参考にどうぞ。
【関連記事】
それでは、紹介していきます。
前作のネタバレが若干ありますので、それでも宜ければ読んでください。
【目次】
1.著者の紹介
こちらも、次の記事で紹介しています。
2.あらすじ
今は亡き明智恭介先輩が設立したミステリ愛好会を継ぎ、会長となった葉村 護(作品の主人公)。
その部員として剣崎 比留子(ヒロイン)を迎えた、新生ミステリ愛好会。
その年の夏に彼らは、現在通う大学の別サークルでの夏合宿に参加し、前代未聞のテロ事件に巻き込まれた。
どうにか難を逃れたものの、数多の命が奪われた。
テロ事件と同時に起きた合宿先での連続殺人事件。
結果的には犯人が明らかになり、事件は収束し、彼らは生き延びた。
だが、テロ事件の起因となる組織の姿は掴めないまま、今に至っている。
ある日、葉村のクラスメイトから、どうやらこの事件は「予言された出来事」との事。
そしてこの真相を深堀していったところ、実は予知能力をもった人がいることを知り、またある雑誌からは、夏合宿に起きたテロ事件には「M機関」が関わっていることも知る。
その研究施設及び、予言者がいるとされる「W県」。
二人はその真相を掴むべくW県へと向かう。
たどり着いたのは、「真雁村」(まがんむら)。
※ここでお気づきだと思いますが、本のタイトルの「魔眼」はこの村の名前から来ています。
そこでサキミという予言者に出会う。
「あと2日で四人死ぬ・・・。」
サキミのこの不気味な予言にどうこうしている間に、一行はこの村に閉じ込められてしまう。
果たして、この閉ざされた「匣」の中で告げられた死の予言は成就するだろうか。
「屍人荘の殺人」シリーズの第2弾です。
3.この本の感想
あらすじにも書きましたが、今回も密室事件ですね。
そして、今回の特徴は、死ぬ人数は「4人」とあらかじめ設定されています。
なので、読む立場からすると「この人が死ぬのかな? いやこの人かも??」
結構予想しながら読んでいました。
前作は「館」がステージであり、かつ危険なものに追われながら次第に追い詰められ、全員の命も危うくなってきたところで、ギリギリ解決!って流れだったので、最後までハラハラしながら読みました。
今回は「匣」と呼ばれるほどの本当に狭い空間の中で物語が繰り広げられていたので、僕からすれば前作と比べて少し物足りない気がしました。
(クローズドサークルと呼ばれるくらいなので、仕方ない気がしますが。)
ですが、物語の中で「えっ?!まさか・・・」っという場面もあり、焦る気持ちになる所が少々あったので、そこは読んでいる人を退屈させないのではと思っています。
また、この本のネタバレで申し訳ないですが、続編もありそうですね。
まだ続くなこれ、って思わせる終わり方でしたので。
このミステリ研究会の二人と「M機関」は、一体どのようにして関わっていくのでしょうか?
この二人で「M機関」の正体を暴いて対峙する、みたいな感じになってほしいです。
でもそんな事はしないはずなので、どうなるか予想つかないですね(笑)
なので、次回作も楽しみにしております。
拙い文章ですが以上です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。