・Amazon
・Apple
この4大企業。
知らない人はいないのではないでしょうか。
今回紹介する本のタイトルにある「GAFA」 とは上記4企業それぞれの頭文字をとったものです。(ガーファと呼ばれています)
そして、現代社会を作り出したのはこの4騎士と言っても過言ではありません。
たとえば今、街を歩けば皆さんスマホを持ち歩いています。
iPhone(Apple)の方が割と多いですね、日本でも海外でも。
さらにそのスマホの中には、googleという検索ツールがあり、皆それでその時の知りたい情報を簡単に入手できたり。
昔でしたら、地図帳を持ち歩いたり人に尋ねたりして、苦労しながら行っていたと思いますが。
しかしここ最近では、どこへ行くのにもスマホのみで完結してしまっています。
また、どこかへ行けば、Facebookに投稿して皆で共有。(そして「いいね!」をもらうことで、あなたの承認欲求が満たされる)
さらに家にいる時は、何か欲しい時Amazonで注文すれば、家から外に出ることなくあなたの物欲が満たされる。
このように、あなたの欲求がすぐに満たされる時代になったのも、GAFAの功績があったからと言っても過言ではないですよね。
そんなGAFAが、やがて脅威ともなり得ると予見した衝撃作スコット・ギャロウェイさん著「GAFA〜四騎士が創り変えた世界〜」では、
・GAFAはどうやって世界を支配したのか?
・GAFAはどんな世界に創り変えたのか?
・GAFAが創り変えた世界で、私たちが生きるための武器
以上のことが分かる本だと言えます。
それでは、一部になりますが紹介していきます。
【目次】
「GAFA」4大企業の特徴
全知全能で無慈悲な神「google」
あなたの質問に何でも解答してくれる。
つまり、あなたの悩み・望みを打ち明けられるのがgoogleです。
誰にも言えない悩み、どんな馬鹿げた質問でもgoogleは答えてくれます。
次第にgoogleも、あなたの事を知るようになっています。
そして、あなたが何をしようとしているか?なんて事も分かってくるようですね。
例えば、あなたのPC・スマホで表示される広告。
あれもあなたの今までの検索・閲覧履歴から、あなたの興味をそそるようなものを計算して表示されています。
そして、様々なサイトのあちこちで見かける広告で、莫大な収益をあげています。
高級品業界をも支配する「Apple」
Appleは高級な印象が強く、実際に他の企業の物と比べて値段が高いです。(例えばPCですと、他メーカーのだと新品で5,6万で買える事がありますが、Macbookだと最低でも10万以上しますよね(笑))
つまり唯一、4社の中でブランディング(高級化)に大成功している企業です。
当時、人々のコンピューターに対するイメージは、コンピューター・ルームに置く物というイメージでした。
そんな中、いち早く高級路線にチャンスを見出し、掴んだことによって莫大な利益を掴みました。
iPhoneやMacbookも、デザインがシンプルですがお洒落ですよね。(もちろん値段も高いです。)
そんな商品を購入することで、あなたをブランディングし、異性へもアピールする。
つまり、「性欲」に訴えかけることで商品を購入へ促すというのもApple戦略の一つだと考えられます。
人類の4分の1をつなげた怪物「Facebook」
あなたを知ろうとし、人とのつながりを作る。
今日誰とでも繋がれる「SNS」、その代表が「Facebook」です。
著名人でもFacebookをやっている事が多いですし、一般の方々でも著名人のプロフィール等を覗くことができ、「いいね!」を押せますよね。
こんな感じで、誰とでも関われるようになるのがFacebookの凄みです。
そして何を隠そう全人類にある、「承認欲求」。
欲求を満たしたいが為に、色んなことを投稿してみて、あなたの欲求を満たす。
それが過激になったりでフェイクニュースを流したりで、問題になっているのも事実ですけどね。
このように、世界で一番影響力の強い企業だとも言えます。
ほぼ何でも自宅から買える「Amazon」
家にいるときでも、スマホからの注文で家に届く。
あなたの「ラクしたい」という欲求。
そんな欲求を満たしくれるのが、Amazonです。
そして、この記事を読んでいるあなたも、一度はAmazonを利用したことがあるのではないでしょうか。
最近なんかは「Amazon Prime」というサービスもやっていて、即日輸送するだけでなく動画配信にも手を伸ばしていますよね。
そんな事もあってか、アメリカでは「Amazon Prime」と契約している人の割合が、全人口の52%との事です。(固定電話を持っている人が49%で、それよりも高い割合です。)
そして、他の小売業を衰退させる(株式市場ではアマゾンにとって良いことは小売業にとって悪いことだとも言われています)ほどの影響力、それがAppleです。
GAFAが創り出した「新」ルールとは?
・「崇高なビジョン」を掲げる
・「利益」はいらない
・法律は「無視」できる
・競走相手は「資金」で踏み潰す
・人間の「本能」を刺激する
・ほとんどの人は「農奴」になる
などなど・・・
上記の通りです。
詳細は省略させていただきますが、何かしら経営を上手くやっていく為のヒントにもなりそうですね。
と同時に、「法律を無視する」と言ったルールも創り出しいて、何かしら当たり前だと思っていたルールも変えてしまう。
そんな未来も待っていそうです。
それほど、GAFAは今も勢いがあり、全人類に新たな影響を及ぼす企業であることは間違いないですね。
【最後に】GAFAはこれからどうなる?
・これからも大きく、影響力のある企業になる
・日常での、ややこしい事は全て自動化してくれる
・私たちの専門性が問われる
・「衰退」の可能性もある
上記4つです。
特に「日常での、ややこしい事は全て自動化してくれる」について、自動化は歓迎します。
しかし、今まで私たちが仕事としてやっていた事も「自動化」されてしまう危険をはらんでいます。
つまり、どういう事か?です。
これからの世界は、色んな複雑なことが自動化されていき、ますます便利になっていく一方です。
しかし同時に、私たちの「専門性」をより深めていく必要があると思います。
でないと生き残れない・・・。
こんな矛盾した未来が待っていそうです。
期待と同時に、危機感すら覚えました。
そしてGAFAの考え・今後の動向を知ることができ、あなたが生き残る戦略を立てるきっかけになる・・・。
そんな本だと感じています。
書評は以上です、ありがとうございました。